夜寝られないとのことで来院される方がコンスタントにいらっしゃるので、【不眠】に関するブログをあげたいと思います。
よく不眠の原因は何ですかと聞かれます。 【不眠】の原因はさまざまですが•••••その多くは覚醒と睡眠のバランスが崩れ、体を覚醒させる機能が睡眠を誘う機能よりも上回ってしまった場合、不眠がおこるという仮説が提唱されています。
バランスの崩れる原因には、生活習慣病・脳神経疾患・呼吸器疾患など、睡眠習慣の問題・睡眠リズムの乱れ、ストレス・うつ病などの精神疾患、アルコールや薬の影響などがいわれています。
逆を言えば、不眠を改善することは、生活習慣病の予防や治療においても、とても大切です。
また、寝られないからと言って、お酒を飲んで寝ようとする方もいらっしゃいますが•••••夕食時の軽い晩酌は、強力な催眠作用がある為に、すぐにさめてしまい朝まで続かないといわれています。
アルコールは睡眠の質を低下させるため、夜間に何度も目が覚めたり、眠りが浅い状態になったりします。トイレに行きたくなって目が覚めることもあります。
また、寝酒が続くと体がアルコールに慣れ、量を増やさないと眠れなくなり、アルコール依存症に陥ってしまう危険性もあります。
「一度睡眠薬を服用すると、やめられなくなるのでは…?」と不安に感じる人も少なくありません。
かつて使われていたお薬の中には、依存性の強いものもありましたが、現在使われている睡眠薬は、継続して服用しても強い依存性はないといわれています。
不眠症は慢性疾患ですので、ある程度の期間お薬の服用が必要です。怖がって、お薬をのんだり、のまなかったりするのが一番よくありません。
睡眠薬による治療をして、不眠が改善している患者さんには、休薬に向けて少しずつ量を減らしていく方法などもあります。
ただし、症状が改善したからといって、ご自身の判断で急にお薬を中止したり減量したりすると、症状が悪化する場合がありますので、休薬を考える場合は、必ず医師に相談してください。
